坂元希美のレター【Care killed the Cat?】へようこそ!

はじめまして、ライターの坂元希美と申します。このニュースレターでは、【病】と【歴史】を深掘りする記事をお送りします。
取材や対談、インタビューもありますし、本や映画、ドラマの紹介も考えています。
坂元 希美 2026.06.25
誰でも

【病】(やまい)

私は20年前、30代前半で乳がんに罹患しました。自分で見つけ、ステージⅡaで治療、寛解に至ったのはラッキーでした。

そう、運がよかった。がんが消えたことに関しては。

正直なところ、診断されたときの私は大人で、社会経験もあったのに【病】に関してはかなり無知でした。他の病人の世話や付き添い経験はかなりあったのに、未熟な患者でした。「治る」以外の選択肢はなく、自分で決断できることはほとんどありませんでした。

そうして感情が置き去りになっていきました。
本当はあったはずの驚きとか悲しみとか、悔しさとか。私にはそういうものを聞かせる相手がおらず、また誰も聞いてくれませんでした。なので、からだの奥底にしまい込みました。

フリーライターになって約10年、がん患者さんや他の病気の患者さんにインタビューすると、「この気持ちを誰にも言えなかった」という方のなんと多いことか……。私だけではなかった。

その気持ちは、記事にできない部分もあります。ご本人の希望で書かなかったり、媒体にそぐわないと判断することも。
でも、それは〈無かったこと〉ではない。


もしかしたら、お役立ち情報やエモいエピソードではなく、ドロドロした出来事とか、抑えられないネガティブ思考なんかを知りたい人もけっこういるのではないか。
こんなことは「自分だけなのだろうか」と悩める人が。

そこで『患者のきもち』というシリーズを始めることにしました。患者さん、病気やけがの経験者さんにお話を聞くインタビュー記事ですが、中心になるのは心情やその根っこです。

  • ぜひ、あなたの知ってほしい「きもち」もお聞かせください。

  • 記事にはしてほしくないけれど、ただ聞いてほしいという方もお待ちしています。

その他、医療に関する記事もお届けします。

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【歴史】(れきし)

歴史とは、なんでしょうか。過去のことでしょうか。それは、いつでしょうか。どこから【歴史】になるのでしょうか。

学校で学ぶ歴史、ドキュメンタリーやドラマで知る歴史だけが【歴史】でしょうか。いつ、どこで、どのように起こった事柄なのか、同じ時に他の場所では何があったのか。現在の出来事にどう関わるのか。

歴史には点と線だけではなく、空間と時間も含まれます。

受験勉強みたいな暗記とまではいかなくても、なるべくシンプルに理解したい人には残念なお知らせです。目指すのは、複雑な歴史を立体的な編み目でたどること。

現在のラインナップは2つあります。

①今の世界を知る補助線を引いてみる(仮タイトル)

私の大学時代の恩師、井野瀬久美絵先生と〈現在の世界〉〈過去の世界〉を結ぶ補助線をたどりながら、未来へとつながる【歴史】を語り合います。

②東京帝大を出て国策会社に勤め、鹿児島沖で戦死した祖父

私の父方の祖父は、終戦の前年末に戦死しました。享年41歳。親族から簡単な経歴を聞いてはいましたが、農家の長男が東京帝国大学に進学して、当時の一流会社に勤めていたのに出征して戦死したことが腑に落ちませんでした。

戦後80年が過ぎて、アジア・太平洋戦争で戦場を経験した人が消えつつあります。戦前に生まれた私の父母や親族も90歳に近くなり、彼らの両親や自分たちの戦争体験も〈無いもの〉になるかもしれません。私にとってそれは自分ごとなのだと気づき、2年ほど前から記録や資料を集め、親族に話を聞きました。祖父は、なぜ兵士となったのか――誰も知らない謎を解くために明治・大正・昭和をたどりながら、物語を編みます。

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ときどき猫下僕ニュース

文字通り、猫下僕による猫下僕の皆さまに役立つかもしれないニュースや、筆者の下僕のきもちを発信します。

と、このようにコンテンツの用意をしておるのですが、私は片頭痛および線維筋痛症という病を持っており、突然の体調不良に見舞われることが多いのです。そのため、ものごとがスケジュール通りにはいかないので配信の時期や頻度をお約束することができません。

私の希望的観測では月に3本、お届けする所存でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

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